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 白金一丁目東地区市街地再開発事業
〜“住・工・商”が共存する街づくり〜


 現在,超高層ビルを核とした住居・オフィス・商業施設が一体となった再開発事業が,都心各地で次々と行われている。こうした中,これまでの都市機能に工場施設を加えて整備した,新しい複合都市の建設が,東京・港区白金で進んでいる。当社は,この「白金一丁目東地区第一種市街地再開発事業」の建設工事を担当し,超高層マンションの共同分譲事業に参画している。
 白金一丁目東地区は,麻布・高輪・広尾といった高級住宅地に囲まれ,周辺には外国公館や大学が点在する国際色豊かな文教エリアである。一方,古くから工場街として繁栄して来たため,住宅と町工場が混在する密集市街地を形成している。1988年より地元住民が中心となり,地元産業の保護・育成と居住環境の整備を図り,安心で魅力ある街を目指し,再開発事業に乗り出した。
完成予想パース
 約2.5haある当開発地区は,超高層街区と工場街区で構成される。超高層街区は,利用者の憩いの場となるセンターガーデンを中心に,2棟の住宅棟(42階建・8階建)と,業務棟(26階建)が配置され,各棟の低層階には商業施設が入居する。また,当街区は都営地下鉄三田線と営団地下鉄南北線の「白金高輪駅」と地下通路で直結する。一方,工場街区は,工場を併設した個人住宅5棟と集合工場が1棟,10階建ての賃貸住宅1棟が整備される。建物の外観は,清潔感溢れるナチュラルホワイトをベースにデザインされ,街全体との調和を図る計画となっている。
 現在工事は,工場棟の躯体が立ち上がりはじめ,超高層街区では,既存建物の一部解体工事,新築建物の基礎工事が行われている。
 完成は2005年11月の予定。“住・工・商”が融合した新しい都市再生のモデルとして,今後注目を集めるであろう。
全体配置図
現場全景(1月15日撮影) 工事概要
白金一丁目東地区市街地再開発事業施設建築物建設工事
場所:東京都港区白金一丁目17番ほか
発注者:白金一丁目東地区市街地再開発組合
事業協力者:長谷工コーポレーション 設計:梓設計
規模:超高層住宅棟−RC造 地下3階,地上42階
住宅棟−RC造 地下3階,地上8階
業務棟−S造一部SRC造 地下2階,地上26階
工場棟−SRC造 地下1階,地上8階ほか6棟
住宅戸数約620戸 延床面積約138,000m2
工期:2002年2月〜2005年11月(東京支店JV施工)
現場地図