話題の竣工プロジェクト:
  新潟市民芸術文化会館  

 昨年10月,信濃川のほとり新潟県白山地区に,当社施工の新潟市民芸術文化会館がオープンした。コンサートホール,劇場,能楽堂の他,ギャラリーやリハーサル用のスタジオ・練習室などを備える複合施設である。



現場全景 曲面ガラス張りの外観が特徴である

  たまご型の外観とガラス張りの外周部,緑化された屋上等は一目でそのユニークさが伝わる。

 施工・構造上の特徴としては,ホール外周部に曲面二重ガラスを金物4点で支えるDPG(ドットポイントグレージング)工法を世界ではじめて採用。また,コンサートホールと劇場・能楽堂とは床・壁・天井全てにグラスウールや防振ゴムを介することで絶縁を図る浮構造を採用し,各施設の遮音性能を高める工夫がされている。

コンサートホール
(1〜3階)
 交響楽に適したホールでステージと観客が一体感を楽しめるアリーナ形式を採用,最大2000人収容

能楽堂(5階)
 楽屋は水屋を備えた正式な茶室として「茶会」にも利用できる,最大387人収容

新潟市民芸術文化会館
<工事概要>
場所 新潟県新潟市一番掘通町3-2
発注者 新潟市
設計 長谷川逸子・建築計画工房
規模 鉄骨鉄筋コンクリート造 地下1階,地上6階 
延べ25,100m2
工期 1995年7月〜1998年9月
施工 北陸支店JV施工