桁橋・斜張橋
 −桁のプレキャストセグメント化−

 通常,桁橋は架設地点で生コンを打設して躯体を構築するが,現在,当社で施工中の桁橋「添川(そえがわ)高架橋」(秋田県秋田市)では,桁をいくつものパーツに分割して製作ヤードで作る。これを架設地点に移動して接合しながら,桁を施工するプレキャストセグメント工法によって施工している。(プレキャストセグメント区間92m)従来の工法に比べると,現場での省力化や合理化が可能になり,工期が大幅に短縮できる。
 この工法は,斜張橋の建設にも適用している。現在当社で建設中の道路橋「天建寺橋」(佐賀県三養基郡〜福岡県久留米市)では,桁部分をすべて本工法によって施工している。

桁橋のプレキャストセグメント化(添川高架橋)
長さ2mまたは3mのプレキャストセグメント化した桁を製作ヤードで作る

添川高架橋他1橋(PC上部工)工事
場所秋田県秋田市
発注者日本道路公団
設計(詳細設計)鹿島・東日本コンクリート共同企業体
規模橋長576.6m,
支間(A)44.15+62.0+62.0+44.2m
(B)29.41+7×30.0+29.41m
(C)49.955+45.94m,
全幅員11.4m,有効幅員10.5m
工期1994年12月〜1997年11月
施工 鹿島 東北支店JV

斜張橋のプレキャストセグメント化(天建寺橋)
長さ約425mの桁は65個に分割されたプレキャストセグメントを接合して作る

一般県道西島筑邦線(天建寺橋)橋梁整備工事
場所佐賀県三養基郡〜福岡県久留米市
発注者佐賀県
設計日本構造橋梁研究所
規模3径間連続PC斜張橋,
橋長426m,(プレキャストセグメント65個)
支間102.7+219.0+102.7m,
全幅員14.6〜17.6m,
有効幅員 車道7.0〜10.0m,歩道2.5m×2主塔高56.0m
工期1996年7月〜1999年3月
施工鹿島 九州支店JV


写真は月報KAJIMAより転載

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