エクストラドーズド橋
 −桁橋と斜張橋の利点を併せ持つ−

 エクストラドーズド橋は,主塔の高さを斜張橋の1/3以下にできるため,斜張橋では高さ制限があって無理な場所でも架設できる。構造特性,施工性,経済性,景観などの面において,コンクリート桁橋とコンクリート斜張橋の中間的な性状を持つ。
現在施工中のエクストラドーズド橋としては,士狩(しかり)大橋(北海道河西郡)と「第2マクタン橋」(フィリピン)がある。「第2マクタン橋」は,セブ島とマクタン島を結ぶ橋長1,010mの長大橋で,このうち当社は,橋の中央部にあたる橋長410mのエクストラドーズド橋の施工を担当している。

世界初のエクストラドーズド橋「小田原ブルーウェイブリッジ」
1994年竣工

「第2マクタン橋」は,エクストラドーズド橋として世界最大のスパンを持つ。
空港が近いため高さ制限が厳しく,シンボリックな美しさも求められたため,エクストラドーズド橋が採用された。

第2マクタン橋主橋部工事
場所フィリピン
発注者フィリピン共和国・公共事業省
設計片平エンジニアリング・インターナショナル
規模3径間連続エクストラドーズド橋,
橋長410m,
支間112.5+185.0+112.5m,
全幅員21.0m 有効幅員 車道7.25m×2,歩道1.5m×2
工期1996年10月〜1999年8月
施工鹿島 海外事業本部JV


写真は月報KAJIMAより転載

All Rights Reserved, Copyright(c) 1997 KAJIMA CORPORATION