
建設現場の仮囲いの出入口では、「No.1ゲート」、「南ゲート」のように、数字や東西南北で名前をつけたものが多いようですね。
先日通りかかった、霞が関ビルに隣接する「東京倶楽部ビル」の建て替え工事現場で、「虎ノ門」「山王」といった地名のゲート名が、目をひきました。地味な白黒の色使いですが、力強い江戸文字書体で、デザインにもオリジナリティを感じました。
この地は、大正時代から外国人との融和交際を目的とした日本の社交クラブの草分けである「東京倶楽部」があった場所。近代の象徴ともいえる場所に建つ最新鋭のビルと、江戸を思わせる地名との対比が面白く、その洒落たセンスに、「鹿島さん、ナイス!」と叫びたくなりました。
