
午前8時。赤坂見附交差点北東側から、冬晴れの鹿島本社ビルを撮影したものである。ビルの塔屋に「鹿島」の文字が、朝日に映えて輝いている。しかし最も低地に当たる交差点付近は、真冬の佇まいを際立たせる。青山通りの坂の先には、東京支店のDKビルも見える。
交差点は行き交う車で1時間も前から渋滞気味。地下鉄出口付近に、出勤の鹿島社員の姿も見え始めた。凛とした空気の中で、1日が始まろうとしている。
見附は江戸時代、城門で通行人を監視した場所。内外郭の城門を含め、俗に三十六見附と呼ばれた。皇居西側に位置するこの周辺には、江戸城の守り神として山王・日枝神社や赤坂・豊川稲荷が祀られた。
