耐震補強 −事務所ビルの場合−

 オフィスビルでは,建物の外側から工事ができる箇所を最優先とした補強を行う。
 西麻布28森ビル(東京都港区)は,1975年の竣工で,旧耐震基準により設計された建物である。しかし,貸し事務所ビルでテナントが入居中のため,居ながら工事が可能なカーテンウォールの外側に鉄骨ブレース架構を新たに構築する外部補強を行うこととした。補強架構は2層2スパンにまたがる大胆なブレース掛けとすることによる見栄えのするデザインとし,かつ採光の確保および室内から見た鬱陶しさを極力少なくなるよう配慮した。


西麻布28森ビルの補強工事完成予想図


写真は月報KAJIMAより転載

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