制震補強 −事務所ビルの場合−
大正製薬本社ビル(東京都豊島区)1977年に竣工した。
本社ビルの重要性に鑑み,阪神・淡路大震災クラスの地震に襲われても,機能を維持して防災拠点としての役割が果たせるよう,より安全性を高める必要に迫られた。
当社と小堀鐸二研究所が,共同で開発・実用化した既存の建物を制震構造に改修する構法を,世界で初めて適用した。これにより,耐震補強に比べ約半分の補強構面で,震度7の激震時にも耐えることができる制震ビルへと,変身したのである。
リニューアル後の大正製薬本社ビル
建物の四隅にハニカムダンパ付鉄骨ブレース架構を設けた。
規模:鉄骨鉄筋コンクリート造、地下1階、地上10階
工期:1996年2月〜1997年1月
写真は月報KAJIMAより転載
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