耐震・制震補強 −デパートの場合−
京王ビル(東京都新宿区)は地下が京王線のターミナル駅,その上が京王百貨店新宿店という典型的な駅ビルである。
補強は,地上3階から8階の主要構造部に,パッシブ制震装置ハニカムダンパを設置することにより行う。大地震時にはビル全体の揺れを,このハニカムダンパが変形して地震エネルギーを吸収することによって抑える。さらに,屋上の塔屋部分の鉄骨躯体を耐震補強し,側面部分の囲いを鋼製からアルミ製に変更して軽量化を図り,設備機器の耐震補強も併せて行う。
京王ビルの補強工事
規模:鉄筋コンクリート造,地下2階,地上8階
工期:1997年2月〜1998年7月
ハニカムダンパは合計123ヶ所に設置する
仮囲いされた売場。
扉の向こうでは制震補強工事中
写真は月報KAJIMAより転載
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