鹿島の見える風景

カネカと彫ってあるモンケン?

総務部管財室 岩田 康和
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 ある日、総務部のOさんから電話が来た。「駐車場の脇に埃をかぶったモンケンがあるんだけど、本社を建てた時に使ったのかなぁ」。モンケン※にしては引っ掛けフックが小さく、形も正六角錐。表にカネカ、裏に16〆目と彫ってある。早速洗ってみると、御影石製で64Kg、高さ34cm、底辺一辺17cm。建築管理本部、日立エレベータ等からはエレベータ納品検収時の性能検査用錘では?との意見。その後顧問のお歴々、機械部現職・OB等の話を辿り繋げ、本社は本社でも八重洲旧本社(昭和4年竣工)の松杭基礎打設時のモンケンではとの説も出た。この形と重さで?「近代日本建築業発達史」等の書物をあさってもモンケンとの確証は得られない。これが何だかご存じの方、ご一報を。
※モンケン・・・杭打ちに使う鉄の錘。上下する姿を猿に見立てたモンキーがなまってモンケンとなった。

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