特集:フアラライ・リゾート

フアラライ・リゾート 究極のリゾートを目指して
概要
 フアラライ・リゾートは,ハワイ諸島最大のハワイ島北西部のコハラ・コースト沿い,フアラライ山の山麓の緩やかな傾斜地,約360haに展開するハイエンドな長期滞在,居住型リゾートである。オープンは1996年。リゾート住宅,ホテル,ゴルフコース,スパ,スポーツクラブなどで構成される。
 米国の著名なホテル・レストランガイド誌“Zagat”で,2000年から現在まで6年連続全米No.1リゾートに選出され,米国の旅行雑誌「コンデ・ナスト・トラベラー」でも2000年から現在まで4回,北米No.1リゾートスパに選ばれるなど高い評価を受けている。
 当社は1992年から今年5月まで14年間にわたり,デベロッパーとして妥協のない究極のリゾートづくりに携わってきた。
*伝説上の船乗りHawaiiloaの夫人でKonaの母と呼ばれる女性の名前
受賞歴

"No.1 Resort in the United States" -2005, 2004, 2003, 2002, 2001, 2000
- Zagat(米国ホテル、レストランガイド誌)-
"No.1 Resort Spa in North America and the Caribbean" -2004,2002, 2001, 2000
"No.1 Golf Resort in North America"-2005
- Condé Nast Traveler(米国旅行雑誌)-
"Award for Excellence (Best Recreational/Large Scale Development)"-1999
- Urban Land Institute(全米都市開発協会)-
"Prix d' Excellence for Leisure Properties"-1999
- International Real Estate Federation(世界不動産連盟)-
"Hotel Five Diamond Award" -2005, 2004, 2003, 2002, 2001, 2000, 1999
- AAA(全米自動車協会)-
など多数
開発のあらまし
 1992年,当社がこのプロジェクトをスタートした時点で最初に行なったのは“オールド・ハワイアン”をテーマとしたマスタープランの作成であった。リゾート内全ての建物の,色から外壁の材質に至るまで細かく規定するデザインガイドラインも設けた。ホテルの客室数やリゾート住宅戸数を限定して,広大な敷地に余裕を持って配置。低層の建物が木々や緑に溶け込んだ景観はこのリゾート最大の特徴となっている。
 当社は,デベロッパーとしてリゾート全体の事業化を図る一方,ゴルフコースの造成やインフラの整備,ホテルやコンドミニアムの企画,設計,建設も手がけた。また,ゴルフ場やスパなどの運営も推進してきた。
 2001年には開発エリアを拡張。当初のコンセプトを継承しつつ,より洗練されたリゾートへと進化させた。
 そして今年6月,オープンから10年を経て,リゾート全体を米国の国際的な不動産投資グループに売却した。
全景(2006年5月)
マスタープラン。敷地は約360ha。ビーチサイドにホテルの客室や施設,二つのゴルフコースに面して海が望めるようにリゾート住宅が余裕を持って計画されている
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ホテル
―全て低層バンガロースタイルの客室―

 当社がホテルの運営を委託したのはフォーシーズンズホテルズ&リゾーツ社。ビーチサイドには,メインダイニングやカジュアル・レストラン,各々異なる個性を持つ4つのプールが並ぶ。そしてプールを囲むように243の客室が配置されている。客室は全て2階建までの低層で,スギ板葺きの屋根を持つ。外観は落ち着いたアースカラーで統一され,客室2〜8室を1戸の建物にまとめたバンガロースタイル。全ての客室から海やゴルフコースを望むことができるよう工夫されている。
 リゾート直営によるスパでは,緑に囲まれたオープンエアのスペースでトリートメントを受けることができる。
 アメリカ国内のみならず世界でも最高級リゾートホテル&スパとしてのステイタスを確立している。
「ビーチツリー・プール」
「パフイア」。ビーチサイドのメインダイニング
客室。オーシャンビュールーム リゾート直営のスパ。緑に囲まれた癒しの空間
ゴルフコース
―芝,溶岩,海,空がおりなす美しいコントラスト―

 ジャック・ニクラウス設計のコースと,トム・ワイスコフ設計のコースがあり,共に18ホールで,全36ホールのゴルフコースを持つ。コースに面してリゾート住宅やコンドミニアムが建てられ,芝,溶岩,海,空がおりなすコントラストが美しい。
 リゾートの最上部には,今年8月,ワイスコフコースのクラブハウスが完成した。低層の小さな建物を結合させたパビリオンスタイルが特徴で,高台から,遠く海に向かってなだらかに広がるリゾート全体が展望できる。クラブハウスとしての機能はもとより,レストラン,プールなどを有するリゾート・コミュニティの新しい拠点となっている。
 ニクラウスコースでは,1997年から毎年1月に,米シニアゴルフチャンピオンズツアーの開幕戦が開催されている。
「ワイスコフコース」のクラブハウス全景 「ワイスコフコース」のクラブハウスは低層のパビリオンスタイル。パビリオンは池に浮かぶように設けられている
ゴルフコース
リゾート住宅
―アースカラーの外観の低層建築を低密度に配置―

 このリゾートの最大の特徴は,住宅の販売だ。リゾート住宅には,コンドミニアムと分譲宅地があり,コンドミニアムは低層,低密度で計画され,2〜4戸で1棟を構成する。宅地には購入したオーナーが,デザインガイドラインに則って一戸建て住宅を建てる。全ての住宅のデザインがリゾートの雰囲気をつくりこむためにコントロールされている。
 はじめホテルを訪れたゲストが,コンドミニアムを購入し,その後,そのコンドミニアムを売却して宅地を購入,一戸建てを建ててステップアップしていくことも多い。リゾート住宅のオーナーとホテルの宿泊客によって構成されるリゾート・コミュニティは,近隣のリゾートにはないフアラライならではの個性といえよう。
コンドミニアム「ハイノア・エステート・ヴィラ」の外観
リゾート住宅
「ハイノア・エステート・ヴィラ」のラナイ(ベランダ)から望む夕日
間取り
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