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e‐ラーニング(鹿島グループ企業行動規範研修)
2008年7月に全社員を対象に始まったe‐ラーニングによる「鹿島グループ企業行動規範」研修。
2007年4月に改訂された「鹿島グループ企業行動規範」への理解を深めるために,社員がその内容をパソコンを用いて習得します。
今月は法務部の川浦俊夫課長,山鳥太郎担当課長,ITソリューション部の伊藤功也課長に今回の研修の目的,しくみなどについて説明してもらいました。
e‐ラーニングのメリット
 今年7月から,全社員を対象としたe‐ラーニングによる「鹿島グループ企業行動規範」研修が始まりました。
 e‐ラーニングは,社員各自が会社のパソコンを使い,インターネットを通じて学習を行うものです。既に当社の土木・建築の各部門で安全衛生教育や品質管理教育などに導入されていて,今回の研修も,それらと同じプラットフォーム(教育基盤)を活用しています。
 e‐ラーニングのメリットは,同一の研修プログラムを一斉に実施できること,時間の制約がなく各自の都合に合わせて受講できること,各自の受講進捗状況が把握できることなどが挙げられます。研修の全履修所要時間は約2時間を想定しています。章ごとに中断することができ,都合のよい時に再び学習を進めることができます。
 サーバーへのアクセス集中によるパソコン動作速度の低下を防ぐために,部署や支店で期間を分けて実施しています。9月中旬現在,約2,000人が受講終了しました。

問題に気付くことのできる「感覚」を養う
問題に気付くことのできる「感覚」を養う 今回の研修は,「鹿島グループ企業行動規範」の内容を十分に理解してもらうとともに,普段の業務に取り組む過程で,コンプライアンス上の問題に気付くことができる「感覚」を養うことを目的としています。
 システム運用は,ITソリューション部が行い,法務部で鹿島オリジナルのコンテンツを作成しました。解説の内容は,「鹿島グループ企業行動規範実践の手引き」をベースにしています。また設問は,より身近に感じてもらえるよう,具体的な事例を織り込むよう関係各部署にも協力してもらい,作成しました。
 受講後,寄せられた感想の中には,「自分の都合に合わせて業務時間中に履修できるので時間を有効に使える」という声の一方,「自分の業務と関係がない部分も多い」など様々な意見をいただいています。
 鹿島の一員として私たちが求められる社会的責任は,法令の遵守のみならず,適正な会計処理,人権問題,安全・環境問題など幅広い分野にわたります。全社員が会社の業務のあらゆる分野にわたり細かい内容まで理解する必要はありませんが,普段の業務を遂行する上で,「おかしいな」「調べてみる必要はないか」「相談してみてはどうか」と,問題に気付くことができる「感覚」を養うことは企業不祥事防止の上で大事なことです。どういうことが問題になりうるかを知り,鹿島の一員としてとるべき行動,原則的な考え方は何かということを理解しておく必要があります。そのために,全社員対象で同一の研修を受けてもらっています。
鹿島グループ企業行動規範 実践の手引き  当社は,1994年にコンプライアンスの根幹である「企業行動規範」を制定しました。また随時,規範の見直しと周知・徹底を図ると共に社長を委員長とする「企業行動委員会」を設置し,企業倫理の確立および法令遵守の徹底を図っています。2007年4月には名称を「鹿島グループ企業行動規範」に改正。これを徹底させるために2007年7月には「鹿島グループ企業行動規範 実践の手引き」を作成し,役員・全社員に配布しています。このほか,経営幹部を対象に弁護士,大学教授などの外部講師による講演や講習会を実施しています。
問題に気付くことのできる「感覚」を養う
e‐ラーニングによる研修のパソコン画面
e‐ラーニングによる研修のパソコン画面:目次 e‐ラーニングによる研修のパソコン画面:解説 e‐ラーニングによる研修のパソコン画面:設問

問題に気付いたら,必ず相談を
問題に気付いたら,必ず相談を 何より大切なことは,漠然とではあっても問題だと感じる事案に出会った時は,すぐに上司や支店管理部(事務部),本社法務部に相談するということです。また,当社は企業倫理通報制度の窓口「企業倫理ホットライン」(主管部署:総務・人事本部 総務部 企業行動監理室)や,セクシュアルハラスメントについて社内外の「セクハラ相談窓口」(主管部署:総務・人事本部 人事部)を設けています。必要に応じて利用してください。
 システム運用も順調なことから,この研修を,今年度中には,鹿島グループ全体へ展開していきます。また,e‐ラーニングによる「情報セキュリティ」の研修なども導入される予定です。
 研修は繰り返し行うことが必要です。法令の改正など,必要に応じて新たな研修の機会を設けていきます。e‐ラーニングを用いた研修をこれからも続けて,鹿島グループ全体のコンプライアンスに対する意識の向上につなげていきたいと考えています。

研修の流れ
実践的かつ快適に履修できる研修を目指して
右からITソリューション部 伊藤功也課長,法務部 川浦俊夫課長,法務部 山鳥太郎担当課長 コンプライアンスの研修には,市販の教育ツールを使う企業も多いと聞く。今回は,当社の規程に則した内容,具体的な事例で解説と設問を作成したいという思いから鹿島独自のコンテンツを作成した。コンテンツ作成には「関係各部署の方々から協力をいただきました」と話す川浦さんと山鳥さん。管理者のためのアンケートの自動集計,履修推進のために自動的に社員に履修を促すメールを送るシステムなどを整えた伊藤さん。3人のチームワークで,研修は順調に推移している。

 「コンプライアンスを徹底させるためには,単に『法令を守れ』というだけではなく,コンプライアンス上の疑問が生じたときに,社内で堂々と議論,相談ができる雰囲気が浸透していることが重要だと思います。今回の研修で,そういう雰囲気がなお一層浸透することを願っています」(川浦さん)

 「研修受講にご協力いただきありがとうございます。時々履修率97%で履修終了したつもりの方がおられます。冒頭の『この研修の目的』から読んで,履修率100%で終えてくださるようにお願いいたします」(山鳥さん)

 「e-ラーニングの仕組みは,長期間にわたる課題研修や全社的な教育の実施に有効的なツールになると思います。今後も,社内各部署のニーズに合わせ,動作環境の整備,機能の拡充を進めていきたいです」(伊藤さん)