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![]() 「技術ガイドの達人」 技術研究所 企画管理室 梅原治子さん |
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![]() 「こんなに暑いのに,汗をかかないのですか?」と尋ねると,「見学の日は水分を摂ると汗もかくし,疲れるので,なるべく控えるようにしているのです」との返答。専任ガイドとして長い経験を積み,徹底したプロ意識を持つ梅原さんは,まさに研究所の「顔」だ。 彼女が専任ガイドになったのは,今から13年ほど前。当時は男女雇用機会均等法が施行された直後で,社内でも女性の活躍の場を広げようと,女性に任せたい仕事がリストアップされた。そのなかに専任ガイドも挙がっており,「もともと,人と会って話をするのが大好き」という彼女は,自ら志願し初代専任ガイドとなった。梅原さんは,「当初は,ガイドは台本をニコニコと読んで案内すればいい程度の認識だったのです。実は軽く考えていました」と振り返る。しかし,実際に求められた役割は,彼女の想像をはるかに越えていた。「技術の鹿島」を象徴する技術研究所。見学者の中には,建設分野の専門技術者も数多く,こうしたお客様とも適切な受け答えができる能力が求められた。 ![]() |
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![]() 小柄な体にそんなバイタリティーがどこに潜んでいるのだろう?と感心していると,実は彼女,プライベートでは小劇団に所属し,年に2回の公演をこなす役者さんでもあったのだ。そんな彼女だから,1回の見学をひとつの舞台と見立て,役を演じるように,お客様を魅了しているのであろう。 「今の仕事を続けている一番のエネルギーは,お客様の笑顔ですね」と語る梅原さん。現在は彼女の気持ちを受け継ぐ後輩ガイドの育成にもあたっている。今後は「お客様を迎える舞台」の演出家としても,活躍の場が広がっていく。 |
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