鹿島の見える風景

半世紀前の建設現場事務所と社員の服装

名古屋支店OB 辰本 命久
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 朝鮮戦争の特需により、日本経済は活気を取り戻した。各地で大規模な工場の建設が始まり、日清紡績の島田工場建設工事も、その代表的な物件であった。
 当時、現場の仮設建物は質素を旨としており、足代丸太と荒木の骨組に、屋根は杉皮葺、外壁は下見板張りと粗末なものであった。
 地元の通勤可能な数人を除く二十数名は事務所に続く宿舎で寝食を共にし、昼夜を分かたず頑張った。その結果、浜松工場、徳島工場、藤枝工場と特命受注を頂く礎となったと思っている。
 社員の服装も、隔世の感がある。
 (写真のモデルは私です)

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