[2006.4.19]

鹿島建設株式会社

弊社設計施工「小樽ベイサイドシティ7,8」について


 札幌市における耐震強度偽装問題が報道された後、下記「小樽ベイサイドシティ7,8」について弊社が設計を委託しておりました設計事務所が浅沼二級建築士に構造計算を外注していた事実が弊社の調査で判明しました。

 当時の報道では、「偽装は1999年ころから」とされており、設計業務が1997年になされている本物件は対象外と考えておりましたが、当社が改めて構造計算書を精査いたしました結果、一部強度不足が確認され、耐震性が不足することが判明いたしました。

 強度不足に関しましては、震度5強程度の地震では倒壊することはございませんが、入居者様の安全確保を最優先と考え、構造安全性の検証結果を踏まえ、健全な建物に修復いたします。

 株主の皆様並びにお客様をはじめ、関係の皆様に大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳なく深くお詫び申し上げる次第でございます。



1. 建物概要
建 物 名小樽ベイサイドシティ7,8
場  所小樽市
竣  工1999年2月
用 途 等賃貸集合住宅(199戸)
構  造RC造地上10階

2. 構造安全性の検証結果
 建築図、構造図、構造計算書を精査したところ、建物の長辺方向において「耐震壁の開口寸法の過小入力」などがあり、耐震性が不足することが判明しました。建物長辺方向の保有耐力比(Qu / Qun)が、0.54(下層階)〜0.74(上層階)にとどまっております。なお、短辺方向は耐力上問題ありません。

3. 今後の対応方針
 入居者様の安全確保を最優先と考え、弊社が全責任をもって対応いたします。今後、速やかに耐震補強工事を実施すべく、関係官庁とも建物の補強方法について十分協議のうえ、健全な建物に修復いたします。

以 上




HOME index
All rights reserved, Copyright (c) 2006 KAJIMA CORPORATION