ネットワーク型RTK方式の最大の特徴は、固定基地局が不要となることです。その概要は以下のとおりです。
- 移動局の測位情報を、携帯電話を使用して計算センター*1に送信する。
- 計算センターでは、移動局周辺に設置されている電子基準点*2(3点以上)の観測値を利用して仮想の基準点を設ける。
- この仮想基準点のデータを、従来の固定基地局と同様に、移動局への補正データとして利用する。移動局側では、携帯電話などで計算センターからの補正データを受信し、RTK-GPS測量を行う。
*1:ネットワーク型RTK方式を利用するにあたって契約先の民間企業が保有する計算センター
*2:電子基準点は、国土地理院が各種測量用の基準点として、また、地震・火山噴火観測に利用することを目的に全国に1224点設置している。