
今回建て替えるのは、1973年に分譲された神宮前センチュリーマンション(52戸)です。同マンションは、耐震上の不安、設備配管の老朽化等から住民の間で建て替えに対する機運が高まり、2002年に鹿島が事業協力者に選定されました。以後、地権者の合意形成、建築計画等多方面から事業推進に協力してきましたが、今般、鹿島と地権者全員との間で等価交換契約締結が完了し、建て替えが実現することになりました。
建て替えにあたっては、平成14年に老朽マンション建替え促進のため東京都が創設した共同住宅建替誘導型総合設計制度*を活用し、容積の割増を得ることで地権者の資金負担を軽減しています。本建て替え事業はこの制度の認定第1号の適用物件となります。また、都心共同住宅供給事業(都心居住のため、公的助成を行うことにより、都心地域で良質な住宅の供給を促進することを目的として創設された事業)の認定を受けています。
建て替え後の建物名称は「ジェントル エア 神宮前」で、地下2階地上22階建てで総戸数は110戸。このうち54戸が地権者住戸となり、残りの56戸を分譲します。
計画地は、西に明治神宮・代々木公園、北に新宿御苑、東に神宮外苑という大規模な緑地に囲まれた都心では稀有の立地です。
建築計画においては、敷地面積の約48%に相当する空地を確保することで、快適な歩行者空間を提供すると共に、敷地の周囲には、クスノキやイチョウの保存樹のほか、シラカシやマテバシイなどの木々や低木を植栽。また、アイビーによる壁面や屋上緑化を行うことで、良好な都市インフラの整備と都市緑化に貢献しています。
一方、支持層への直接基礎とすると共に、当社が新たに開発した「ウインカー工法」を適用した免震構造とすることで、居住者に対して安心・安全を提供します。
分譲住戸につきましては、4月9日(土)より17日(日)まで、第1期21戸(占有面積41.96m2〜121.45m2、販売価格4,460万円〜15,000万円)の登録を受け付けております。
*共同住宅建替誘導型総合設計制度・・・良質な住宅ストックの形成に資することを目的として、原則として、建築後30年を経過した主たる用途が共同住宅である建築物を建て替える計画に適用する総合設計制度。容積率の緩和や斜線制限の緩和などが認められる。
 公開空地よりエントランスを望んだパース
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 モデルルーム 写真
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ジェントルエア神宮前のホームページ
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