[2005/4/21]


世界最大支間長の3径間連続PCエクストラドーズド橋 三戸望郷大橋が竣工

エクストラドーズド橋とは工事概要工事の特徴

今後の展望お問合せ先

 鹿島(社長;梅田貞夫)は、青森県三戸郡に、PCエクストラドーズド橋としては世界最大支間の三戸望郷大橋の施工を行い、本年3月25日に竣工しました。本橋は全長400m 中央支間長200mの3径間連続PCエクストラドーズド橋です。今回、長大橋の建設に適した工場製作型の新しい斜材システム、マルチエポキシケーブル斜材システムを日本で初めて採用しました。これにより、斜材架設の省力化や斜材グラウト工が無くなり、これまでの現場製作型斜材システム採用時よりも円滑な施工を可能としました。本橋は5月11日に開通式が行われます。
 
完成した三戸望郷大橋

完成した三戸望郷大橋


エクストラドーズド橋とは


エクストラドーズド橋は、外観は斜張橋に似ていますが、構造的には桁橋に近い特性を持っています。橋梁形式は桁橋と斜張橋の中間に位置し、主塔の高さを低く抑えることができるため、施工性・経済性に優れています。鹿島は第二マクタン橋(フィリピン)や士狩大橋といった同形式の橋を数多く手掛け実績を積んでいます。


工事概要


三戸望郷大橋は、青森県の農業振興地域である南部町、三戸町、田子町を東西に結ぶ「三戸地区広域営農団地農道整備事業」の一環として建設されました。急峻な山間を流れる1級河川馬淵川と青い森鉄道(旧JR東北本線)、三戸町道を同時にまたぐため、中央支間長は200mとなり、PCエクストラドーズド橋としては世界最大支間長です。
 
概要

 
設計図


工事の特徴


  1. マルチエポキシケーブル斜材システムの採用
  2. 本橋の斜材には架設時の安全性と施工の合理化に配慮し、「工場製作型」のマルチエポキシケーブル斜材システムを、日本で初めて採用しました。 このマルチエポキシケーブル斜材は、PC鋼材を束ねる工程を工場で行うため、品質が安定するほか、防食性にも優れており、現場でのグラウト作業も不要になることから信頼度の高い製品です。  工場から搬入された斜材をクレーンとウインチを併用して架設を行うため、斜材架設用の大掛かりな総足場が不要となり、高所作業が少なくなるため、鉄道営業線上空においても安全に施工することができました。このシステムを採用することで、現場製作型斜材システムを採用した場合に比べ斜材工の大幅な省力化を可能としました。

     

    工事写真

  3. 斜張橋の施工管理技術を導入し精度よく橋体を構築
  4.  橋の建設では通常、施工の進捗に伴い橋の自重で橋がたわむ事を予想し、構造物を予め高めに製作する上越し管理を行います。本橋は中央支間200mという長大エクストラドーズド橋であるため、通常行われている管理の他に、施工中における斜材の日射による温度差や橋体温度等の影響を考慮した上越し(あげこし)管理を行いました。本工事では斜張橋施工時に用いる計測システムを設置し、荷重や温度による橋体挙動を適宜把握するなど、徹底した管理のもと精度の高い橋体を構築しました。

今後の展望

 

 鹿島はこれまで斜張橋、エクストラドーズド橋など多くの長大橋を施工してきました。そして今回、これまで培ってきた技術をもとに三戸望郷大橋をより高度な設計・施工技術により完成させました。 今後、当社ではこれらの施工実績、関連技術などを基に、事業者、設計会社など多方面へ積極的に技術提案していく方針です。


お問合せ先


〒107-8388 東京都港区元赤坂1-2-7
鹿島建設株式会社 広報室
TEL   03-3404-3311(大代表)
E-mail www-press@ml.kajima.com


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