
財団法人鹿島美術財団(会長:鹿島昭一)は、「鹿島美術財団賞」の第12回受賞者を決定しました。
鹿島美術財団賞は、美術史研究の一層の振興を目的として1994年に設けられたもので、毎年、助成者の研究成果をまとめた論文(同財団刊行の『鹿島美術研究』に掲載)の中から選考され、特に優れたものに対し贈呈されています。
高階秀爾 東京大学名誉教授ほか計6名の選考委員による審査の結果、今回は、2003年度研究助成57件のうち、次の2氏の論文が選ばれました。来る5月13日(金)に授賞式を行い、賞状と副賞50万円が授与されます。
我が国では美術研究者の優れた研究に対して授与される賞には「国華賞」(朝日新聞社)と本財団賞以外に殆ど見当たらないことから、本財団賞は年々美術研究者の大きな関心を集めています。
同財団は、美術の振興をはかり、もって我が国の文化の向上、発展に寄与することを目的に1982年(昭和57年)に設立され、事業として美術に関する調査研究の助成、出版や国際交流の援助などを行っています。その助成援助実績は、調査研究への助成を中心として全国の中堅・若手の美術研究者を対象に今年度を含め1384件を助成、助成総額は合計10億8548万円にのぼります。
【第12回財団賞受賞者】
●西洋美術史
宮島 綾子(みやじま あやこ)32歳
国立新美術館 設立準備室 研究員
研究主題 「ニコラ・プッサンとその周辺の
フランス人画家における古代受容の一様相」
●日本・東洋美術史
村上 博哉(むらかみ ひろや)44歳
愛知県美術館主任学芸員
研究主題「松本竣介研究
−《画家の像》、《立てる像》、《五人》《三人》の解読−」
【授賞式】
●日 時:2004年5月13日(金) 13:30〜
●場 所:鹿島KIビル 大会議室
*授賞式に引き続き、上記受賞者による研究発表会が開催されます。
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