[2005/6/1]


新開発!
社員用ヘルメット安全性能を50%アップ


背景ヘルメットの特徴

 鹿島(社長;梅田貞夫)は、このたび現場社員の安全に配慮し、ヘルメットの規格(*)に対して衝撃吸収能力を50%アップした新素材ヘルメットを採用しました。
 新たに採用したヘルメットは、ヘルメットメーカーの株式会社谷沢製作所(本社;東京都中央区新富2−8−1)に依頼し、開発した鹿島専用の製品です。
 ヘルメットの主成分には、FRP樹脂(ガラス強化プラスチック)の補強材として通常使用されているガラス繊維に替えて、高性能ライダーヘルメットにも使われている、軽く、衝撃吸収特性に優れた高強力ポリエチレン繊維を用いました。
 これにより、従来品より重量を11%軽量化し、作業時の疲労感軽減にも大きな効果が得らました。また、使用済みヘルメットのサーマルリサイクル(廃棄物の燃料化)時の残滓がほとんど発生しなくなったことから、環境にも十分配慮した製品です。今年の4月より順次現場への導入を行っています。

(*)厚生労働省:「保護帽の規格」平成3年
 
新ヘルメット

ヘルメットの特徴


 
  1. 安全性能アップ

  2. 衝撃吸収特性に優れた高強力ポリエチレン繊維の特性が発揮され、「保護帽の規格」で定められた衝撃吸収性能をはるかに超えた性能を有します。規格で定められた飛来・落下物用の衝撃吸収試験では、5キログラムの鋼鉄製の半円球を1メートルの高さから落下させた時、ヘルメットの衝撃荷重が4.90キロニュートン以下である事が定められています。この新製品では1.5メートルの高さから試験体を落下させても、衝撃荷重を規格値の4.90キロニュートン以下にすることができることから、新ヘルメットが規格の1.5倍の安全性能を有している事を示しています。

  3. 軽量化

  4. 製品の重さが従来品に比べて40グラム軽くなりました(365グラムから325グラムへ)。割合にして11%、十分にその軽さが体感できます。特に長時間被り続けると、従来製品とは疲労感が大きく異なります。なお、一般的に用いられているヘルメットの平均重量は更に重く、400グラム前後です。

  5. 被り心地アップ

  6. ヘルメット内部のハンモックの材質をナイロンテープからポリエチレン成形品に代えました。このことにより、頂部のすきま(ハンモックと帽体間のすきま)が2ミリ小さくなり、かぶり心地の指標のひとつとされる「被りの深さ」が増しました。重心を下げることにより、安定した被り心地を得るとともに、体感重量がさらに軽くなります。

  7. 経年劣化防止

  8. 新製品は塗装仕上げを施しました。従来のFRP製ヘルメットにはない美しい光沢が得られます。また、塗装により、紫外線から表面を守ることが出来るため、表面の経年劣化を遅らせることができます。


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