住友商事株式会社(社長:岡 素之)は、茨城県鹿嶋市において実施する総出力20,000kWの風力発電事業の建設工事を平成17年10月より着工致しました。
本建設工事の施工は鹿島建設株式会社(社長:中村 満義)が風車の調達から据付・試運転までの全てを取りまとめるフルターンキー契約で行い、風車の納入はガメサ社(スペイン)の輸入代理店である東芝プラントシステム株式会社(社長:尾崎 康夫)が行います。
本事業は、経済産業省による平成15年度新エネルギー事業者支援対策費補助金の助成を受け、茨城県鹿嶋市北海浜工業団地及び隣接する平井海岸に単機出力2,000kW(国内最大級)の風力発電機10基を設置し、風力エネルギーにより発電した電気(年間約4200万kWh)の全量を東京電力株式会社に卸供給するものです。
本発電所が運転を開始すれば、約12,000世帯が1年間に消費する電力量を発電することとなり、鹿嶋市内一般家庭に換算すれば、その約半数の需要を賄う発電電力量となります。また、原油換算にして、年間約10,000kl相当の一次エネルギー使用量の削減効果(年間約18,000トンの二酸化炭素削減効果)が見込めます。
風力発電所は山間部や高原の牧場等に偏在する傾向が見られましたが、本発電所所在地は、人工的に開発され複数の進出企業が事業を展開している工業団地であり各企業の操業と共生して事業を遂行する事を前提とする点で先進性を有します。また、本事業の総発電出力の20,000kWは、関東地方において最大級の風力発電所となります。
加えて、今回建設する風力発電設備の一部にはサッカーのJリーグで活躍する鹿島アントラーズのロゴマークがプリントされる予定であり、鹿嶋市の新しいシンボルとして期待されています。