[2006/01/26] |
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鹿島(社長:中村満義)は、植物工場などのアグリ分野において、事業計画の立案支援から施設計画・設計・施工をトータルにサポートするエンジニアリングサービスを積極的に展開します。
近年、民間企業のアグリビジネスへの参入に伴い、施設の大規模化・高機能化が進み、大規模な施設建設を取りまとめられるプロジェクトマネジメント力と栽培システムや室内環境制御、建築、エネルギー、環境配慮などの様々な機能をトータルにエンジニアリングできる企業が求められています。 当社では、こうした状況を新しいビジネスチャンスと捉え、エンジニアリング本部にアグリ・バイオグループを設置し、アグリ分野において事業計画の立案支援から施設計画・設計・施工をトータルにサポートするエンジニアリングサービスの提案を進めてきました。
このたび、その第一弾として、福島県いわき市で進めていたカゴメ株式会社(社長:喜岡浩二)の大規模トマト温室栽培施設「いわき小名浜菜園」が完成し、本格的な出荷が開始されました。本プロジェクトでは、事業計画段階から、資材・システムの輸入、施工、稼動・引渡しまでプロジェクト全般を一括で請負、温室栽培施設に関するソフト・ハードの幅広いエンジニアリング力を蓄積しました。 今後、当社では、本プロジェクトでの経験を活かして、食品メーカや外食チェーン等のアグリビジネスへの参入に伴いニーズが高まる様々な農産物の植物工場の受注強化を図る方針です。
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背景
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近年、農業従事者の高齢化、食料自給率の低下、食の安全・安心に対する関心の高まり、農地借用の一般企業への開放など農業を取り巻く環境の変化が、民間企業のアグリビジネス参入への関心を高めています。特に、農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律が2005年9月1日に施行され、民間企業のアグリビジネス参入が容易になり、今後、食品メーカや外食チェーン等の民間企業が、安全で安心できる品質の製品を安定的に確保するために植物工場に対してのニーズが拡大することが見込まれています。
当社は、2003年3月にエンジニアリング本部にアグリ施設グループ(2005年4月よりアグリ・バイオグループに改称)を設置し、高度に環境を制御しながら高品質な農作物を安定的に生産できる植物工場のエンジニアリングサービスの展開を進めています。
(注)「農業経営基盤強化促進法等の一部を改正する法律」
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当社のエンジニアリングサービスの特徴
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@立地選定/事業計画サポート
温室栽培事業の事業性は立地により大きく影響を受けます。日照、気温、降水量、アクセス等をふまえた適地選定、用地紹介により事業化をサポートします。また、農地使用に関する様々な申請業務や事業計画立案などプロジェクト計画段階からの支援も行います。
Aプロジェクトマネジメント力
B技術研究所の研究成果を活かした独自技術の提案
本技術は、建築空間の環境予測モデルと植物モデルを組み合わせ、大規模温室内の環境をシミュレーションするもので、設計段階で温室内の植物がどのように成長するかが事前に確認できるものです。
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今後の展望
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今後、当社では、本プロジェクトでの経験を活かして、食品メーカや外食チェーン等のアグリビジネスへの参入に伴いニーズが高まる様々な農産物の植物工場の受注強化を図る方針です。
また、総合建設業ならではのノウハウを活かして、アグリ分野において事業計画の立案支援から施設計画・設計・施工をトータルにサポートするエンジニアリングサービスの提案を積極的に展開する方針です。
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プレスリリースに記載された内容(価格、仕様、サービス内容等)は、発表日現在のものです。 その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。 |