[2006/4/25] |
☆建設業界初の本格的なグリッド環境を実現 ☆産総研の開発したGridASPを企業内グリッドポータルに初適用
鹿島建設株式会社 |
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鹿島建設株式会社【代表取締役社長 中村 満義】(以下「鹿島」という)と独立行政法人 産業技術総合研究所【理事長 吉川 弘之】(以下「産総研」という)グリッド研究センター【センター長 関口 智嗣】は、鹿島内の技術計算用コンピュータの効率的かつ高度な利用を促進するために、産総研が開発した
GridASPTM*1の導入と利用技術に関する共同研究を2006年4月から開始しました。
本共同研究は、鹿島が2005年9月に「秋葉原クロスフィールド」内に設置した研究拠点「秋葉原サテライトラボ」における産学連携により実現したものです。
鹿島では、スーパーコンピュータなどを利用して超高層建物や土木構造物に関する技術的な解析を行っています。近年、制震構造、免震構造の建物が多くなるとともに、環境に配慮した自然換気システムの積極導入などもあり、コンピュータによる解析は、年々その重要性が増しています。また、解析内容も複雑化、大規模化が進んでいます。
このたび鹿島の技術計算環境にGridASPを導入して、企業内グリッドポータルを構築し本格的なグリッド環境を鹿島内に実現します。この共同研究では、企業内グリッドポータルを通じてコンピュータ資源の利用性の向上と解析環境整備を目指す計画で、GridASPにおけるリソース提供者、アプリケーション提供者及びそれらとユーザを結ぶポータル事業者の三層構造を、それぞれコンピュータ管理者、ソフトウェア開発者及びIT担当者という形で一企業内に当てはめ運用します。構築に当たっては産総研が開発したGridASP Toolkit*4を使用し、鹿島が現在保有するコンピュータ群(日立製作所製SR11000、HA8000およびNEC製SX-8)でグリッド環境を形成した後、当面はHA8000を対象としたグリッドポータルを構築します。
今後、鹿島では、さらに解析技術の高度化を図るとともに、本研究で得られた環境において、技術計算用コンピュータ資源をより効率的に運用していくモデルを構築していく考えです。また、投資の極小化と業務効率の最大化を図るために、今後は企業外コンピュータ資源の活用も視野に入れていきます。
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