[2006/7/7] |
国土交通大臣の特別評価方法認定を取得
鹿島建設株式会社 |
|今後の展開| |
鹿島(社長:中村満義)と熊谷組(社長:大田弘)は、2002年以来、集合住宅の音環境技術に関して共同研究を行ってきましたが、今回、両社の床構造仕様について、住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下、品確法)に基づく「重量床衝撃音対策等級」でそれぞれ国土交通大臣の特別評価方法認定を取得しました。
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背景
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品確法に基づいて音環境の性能評価を受けるためには、告示の評価方法基準に記載されている仕様を満たす必要があります。
しかしながら、告示の仕様はどの建設会社が施工しても性能を満足できるようなものとなっていることから、技術力・施工管理能力の高い会社にとっては過剰な仕様であり、発注者・施工者双方にとってコスト面での負担が増加していました。 告示の仕様以外で、品確法の評価を受けるためには、独自の仕様について事前に国土交通大臣の特別評価方法認定を受けておく必要があります。 この特別評価方法認定は、国土交通大臣が認めた試験機関で申請者が提出した実際の建築物における床衝撃音レベルの実験データを基に、厳正な審査が行われます。品確法の「重量床衝撃音対策等級」でこの特別認定を取得するためには、居室の床面積、スラブの拘束条件が規定の条件範囲に含まれるスラブについて、告示に定められた床衝撃音レベルを満たすデータを10件以上そろえて申請する必要があります。 今回、鹿島と熊谷組は、申請に必要なデータの測定を分担し、実験データを共有化することで認定取得のための効率化を図り、両社の床構造仕様について各々国土交通大臣の特別評価方法認定を取得いたしました。
今後、両社は今回それぞれが認定取得した床構造仕様を集合住宅の音環境制御、コスト低減の有効なツールとして位置付け、相互利用することにより発注者や設計事務所などからの多様なニーズに対応していく方針です。
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両社が取得した重量床衝撃音対策等級の 特別評価方法認定 |
1)鹿島が特別評価方法認定を取得した仕様
今回取得した仕様は、木質系直貼りフローリング仕上の床と200〜290ミリの空気層を持つ二重天井を組み合わせた構造です。品確法における規定(告示)に従って評価すると、重量床衝撃音対策等級としては、「等級1」ですが、特別評価方法認定を取得したことによって「等級4」を表示することができます。 表1 鹿島が取得した床構造仕様
2)熊谷組が特別評価方法認定を取得した仕様 表2 熊谷組が取得した床構造仕様
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今後の展開
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今後、両社は特別評価方法認定によって取得した仕様について、相互に利用を図り、発注者や設計事務所などからの多様なニーズに対応していく方針です。
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