屋上はらっぱ®

生物多様性配慮と循環型社会実現を目指します

「屋上はらっぱ」は、近年減少している都市部の空き地などの草地を、近隣植生と日用の廃材を用いて市民参加型で整備する新しい屋上緑化デザインです。従来、自動潅水装置を設置し、高木や灌木を用いたデザインの屋上緑化が普及してきましたが、コストや維持管理、荷重等の側面において課題を抱えていました。「屋上はらっぱ」は、それらの課題を解決する環境に配慮した低コストで軽量な屋上緑化工法です。また、このような粗放型の屋上緑化スペース創出は、ヒバリやスズムシなど草地を好む生き物の貴重な棲み家となり、生物多様性にも貢献できます。

屋上はらっぱ®

日本の都市域では河原や空き地などが減少したため、明治期と比較して草地が大きく減少しています。その結果、ヒバリやスズムシ、エンマコオロギなど樹林よりも草地を好む生き物が減少し、絶滅危惧種となった種も増えています。「屋上はらっぱ」は、既存建物屋上の未利用空間に周辺地域から採取した種子を用いて地域固有の草地を復元しています。これにより、各地域の特性に応じた草地を都市部の屋上に新たに創出し、地域の生物多様性保全に貢献することができます。

キーワード

屋上緑化、屋上はらっぱ®、粗放型屋上緑化、リサイクル資材使用、地域自然植生、屋上利用
改ページ

屋上はらっぱ®の参加型ワークショップ

リサイクル材を活かしたデザインワークショップです

デザインワークショップ(屋上はらっぱ®

参加型のワークショップにより、粗放型屋上緑化の設計、施工、維持管理等を行います。参加者が地域生態系の調査、リサイクル材の収集、植生の配置、施工、モニタリングなどを実施し、自らが「緑」を作る楽しさを体験できます。

デザインワークショップ

デザインワークショップ

ワークショップでデザインしたものを自ら施工

ワークショップでデザインしたものを自ら施工

グリーンインフラのインデックスへ