屋上水田

都市で行う身近な「農」、屋上水田です

都市部で整備されている市民農園の数は年々増加し、特に人口密度の高い地域でのニーズが高まってきています。しかし、菜園と比較して体験型の水田はほとんど整備されておらず、市民が稲作に関わる機会は非常に限定的となっています。鹿島は都市部のビル屋上を利用する屋上水田の提案を進めています。多くの人の目に触れる場所に水田を整備することで、トンボやメダカなど多様な生き物を観察することができます。また、農的景観を再生し稲作参加者間のコミュニケーションの場として屋上空間を有効に活用できます。さらに、ビル内の温熱環境改善、雨水の有効利用なども可能となります。屋上という特殊空間で水田を整備するには、通常の緑化とは異なる技術や維持管理ノウハウが必要です。鹿島はその技術とノウハウをご提供します。

屋上に整備された水田

屋上に整備された水田

自らの手で稲刈りをする子供たち

自らの手で稲刈りをする子供たち

ビル屋上などにある水田は、防水層を痛めるリスクがあるため機械を用いる作業の実施が困難であり、また、稲の刈り株などのゴミの処理が課題となります。鹿島はNPO法人雨読晴耕村舎と連携し、不耕起稲作と呼ばれる栽培手法を採用しました。これにより、代掻きなどの耕転を必要とせず、また刈り株などの廃棄物が発生しない維持管理が可能となりました。冬期は緑肥としてレンゲを播種し、水田からの土の飛散を防止するとともに、昔懐かしい農村景観を再現しています。

キーワード

屋上水田、屋上農園、農業、水田、田んぼ、生物多様性、環境コミュニケーションプログラム、稲作、
無農薬、無化学肥料、不耕起栽培、伝統農法、食料生産、食育、集客、地域貢献、アーバンファーム、
循環型農法
改ページ

屋上水田を利用した環境コミュニケーションプログラム

稲作体験で日本文化に親しみます

稲作体験教室(屋上水田)

機械や化学肥料を使わず、レンゲを活用した昔ながらの農法を体験し、食料生産の場であり、生き物の棲み家でもある水田の多面的な機能を学習します。食への関心、身近な自然環境への関心を引き出すことに加え、共同で行う農作業の中で、様々な職能・立場の人とのコミュニケーションを通して、地域社会とのつながりを学ぶことができます。

レンゲを活用した昔ながらの農法(4月)

レンゲを活用した昔ながらの農法(4月)

田植えに参加する子どもたち(6月)

田植えに参加する子どもたち(6月)

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