信濃川に浮かぶコンベンション
コンプレックス

新潟市の中心部、信濃川河口に位置する万代島は、水利に恵まれ長らく港湾施設として利用されてきた。万代島再開発事業は、マスター・アーキテクトとして槇文彦氏が総合的にデザインの調整を行ない、この島全体を一つのアイデンティティーのあるランドスケープに再構築し、そこに国際コンベンションコンプレックスを実現させた官民共同のプロジェクトである。
施設全体は「朱鷺メッセ」と呼ばれ、槇氏設計の新潟コンベンションセンターとKAJIMA DESIGN設計の万代島ビルとからなり、2003年春に完成した。
万代島ビルは、ホテルをはじめ、業務・商業・美術館・展望施設からなる53,000m²あまりの複合建物で、コンベンションの宿泊機能や、国際交流の支援、賑わいの創出に資する機能を受け持つ。日本海側随一の高さを誇る140mのタワーは、新潟市のランドマークとして、新たな都市景観を形成している。