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オルゴールの小さな博物館

東京都文京区

2003年3月

図版:オルゴールの小さな博物館のメインイメージ

稠密な市街地に建つ多層の博物館

25周年を期に建替えた日本最古のオルゴール博物館。敷地は東京山手の風情を色濃く残す、起伏のある目白台の北縁に位置している。この博物館の特徴は来館者に対する家庭的なもてなしで、案内役がつき、世界的な収集家であるオーナーのコレクションの解説と演奏が鑑賞メニューに組み込まれている。建物の内部空間は、狭隘な敷地をすき間なく有効利用し、ホールや展示室などが7層に渡って縦にちりばめられている。それぞれの空間は、吹抜けと光庭により立体的に繋がり、綾なす光と影とオルゴールの響きが奥行きのある情景を形成している。外観は、稠密な街並みへの構えとしてのエントランスの近景、内部機能と街との関係を丁寧にたどった様々な開口のある中景、抽象的な形態として全体がシンボリックに認識される遠景からなっている。

延床面積:811.82m2
階数:地下1階、地上6階
主要技術:コンクリート打ち放し、無垢材フローリング
受賞:2007年日本建築学会作品選集 選定/関東 、第2回 芦原義信賞 入選、第31回東京建築賞
  • 図版:オルゴールの小さな博物館
  • 図版:オルゴールの小さな博物館
  • 図版:オルゴールの小さな博物館
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