路づくりから街づくりへ

閑静な住宅街に建ち、沿道緑化と緑豊かな中庭をテーマとした低層マンションである。敷地は、1999年竣工の当社設計施工であるパークコート学芸大学（I期）と道路を挟んだ北側に位置し、呼応する関係にある。街路空間を美しく創るために、建物は道路に平行にセットバックしている。また、不整形な敷地を活かし、「7つのガーデン」と題した緑化計画を行い、I期や隣地老人ホームを含めた「街区」としての一体感を高め、住宅地としての価値を高める環境を創出している。ガーデンは、元地主である造園業「グリーンワイズ」の手により、季節の移ろいを感じる変化に富んだものとなった。柱型・梁型の少ないシンプルな住空間を提供するため、壁構造・フラットスラブ構法を採用し、後のライフステージの変更に耐えうるものとした。