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鹿島赤坂別館

東京都港区赤坂

2007年7月

図版:鹿島赤坂別館のメインイメージ

現代の技術を用い、
既存との調和を図った外装

赤坂別館は、総合建設業を営む鹿島本社の再配置の一環として計画されたもので、技術系部署を集約し、設計部門が入る隣接するKIビルとの連携を図ることを目的としている。既存のKIビルとのデザインの調和を計り、上部6層の附置義務住宅と低層オフィス部分との外装の一体化に配慮したデザインを行っている。外装に採用されたグレイのガラスは、KIビルと同じ熱線吸収ガラスで、これに現在のガラス技術であるLOW-E加工したガラスを複層化することにより、複雑な外装技術を用いずにダブルスキンと同等の温熱環境を提供している。また外装マリオンをKIビルのそれと同じ巾の350ミリとし、デザインの基調を合わせている。RCの打ち放しとした繊細なフレームのプロポーションとグレイのガラスがあいまって、力強い表現となった。外構計画では旧赤坂別館にあった庭園、樹木を極力保存することを念頭に計画を行い、一般に開放された敷地内貫通通路とともに、地域の豊かさに貢献している。

延床面積:33,351m2
階数:地下2階・地上15階
主要技術:制震構造(ハニカムダンパ)、オンデマンド型個別空調
受賞:2010年日本建築学会作品選集、第22回空気調和・衛生工学会賞技術賞、
第3回サステナブル建築賞理事長賞、第1回JABMEE優秀賞
  • 図版:鹿島赤坂別館
  • 図版:鹿島赤坂別館
  • 図版:鹿島赤坂別館
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  • 図版:鹿島赤坂別館
  • 図版:鹿島赤坂別館
  • 図版:鹿島赤坂別館
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