デザインと事業性の融合

汐留エリアに隣接する築地に建つオフィスビル。プロジェクトに与えられた命題は不整形な敷地のポテンシャルを最大限に引き出し、事業性とデザインを融合することであった。敷地条件を含む設計の与件を踏まえて「価値の最大化」をめざし、不整形な敷地に対して、最大ボリュームの確保とフロアプレートの最大化を図った。そのために外形は敢えて矩形を避け、敷地の形状に沿ったものとしている。ローコストでハイタッチな素材の選定など、デザイン、品質、技術を統合した最適解を導き出すようつとめた。白いフラットなPC版とダークグレーの横連窓によるミニマルなデザインの建築は、周辺の猥雑なコンテクストの中で際立つ存在となっている。