豊かな自然環境を守り、生かした
生産施設

大分市郊外の丘陵地に計画されたプリンター用の化成品製造拠点。明解なゾーニングによるマスタープランのもと、シンプルな施設構成や人と車の完全分離を実現。施設構成の軸となる共用廊下からは、敷地外周の豊な自然林により春先の新緑から紅葉まで四季の彩りが感じられるとともに、遠く由布岳などの山並を望むことができる。クリーンルームを有する大規模電子デバイス工場部分には、大地震時の安全性確保とともにBCPの観点から多層階免震工法を採用。また、省エネ対応によるCO₂削減とともに、敷地内調整池のビオトープ化により、生態系を守るなど環境配慮への多様な取組みを行っている。外観はキヤノン施設に共通する素材を用い、アクセントカラーとのコンビネーションによりシンプルで端正なデザインとしている。