街のプロセニアムをめざした
複合商業施設

市民が誇りに感じ、笑顔になれる施設というのが施主の希望であった。これを受けF.バスケス氏と丹青社が基本構想を練り、全体の設計を鹿島がまとめた。
計画地は伊勢崎市街に近く交通結節点に面するため、建物配置は街と交差点に向かって翼を広げたL形となった。翼の根元の入口前空間は、イベント施設や遊び場をもつ緑の中の「4つの島」で活性化され、大キャノピーとともに「街のプロセニアム」を構成している。夜になれば外の演出照明と内部からの光が市民に新たな楽しみの舞台を提供することとなる。
内部はカーブモールとサブモールが弓と弦をなす2核1モール型。歩くにつれて要所に配したガラス開口が上毛三山の眺望や青い空を切り取って、景観と一体化された構成となっている。伊勢崎かすり等、地元文化をデザインモチーフにした余裕ある共用空間は施設にゆとりあるグレード感をもたらしている。