開成山野球場
福島県郡山市開成
2010年3月
市民に開かれた野球公園(BALL PARK)
郡山市開成山公園内にある築57年の老朽化した市民球場の大規模改修プロジェクトである。宮城球場に続き設計施工一体による企画提案、および改修工事によって、公園に溶け込んだ「野球公園(ボールパーク)」として蘇った本事例は、今後改修が必要となる地方の市民球場再生のモデルとなるに違いない。メインスタンド上部に屋根のように設けた「大屋根スタンド」は、既存観客席とつながって回遊するコンコースを形成。このコンコースは階段やスロープでランドスケープのように周囲の公園とつながり、散策路に変わる。桜並木に刻まれた地域の歴史を継承、既存建物を活かし、公園と一体となった開放的でユニークな野球場は、市民に親しまれ、桜に浮かぶ「大屋根スタンド」の軽快で美しい姿は、郡山の新しいシンボルとなっている。なお、本施設は災害時の避難拠点施設としての機能も兼ね備えている。
延床面積:11,285m2
階数:地上3階
主要技術:ランドスケープと建築の融合、大屋根スタンドの軽快な構造計画
受賞:第22回BELCA賞、第30回福島県建築文化賞
階数:地上3階
主要技術:ランドスケープと建築の融合、大屋根スタンドの軽快な構造計画
受賞:第22回BELCA賞、第30回福島県建築文化賞