ランダムな開口をもつ
BCP対応オフィスビル

講談社創業100周年記念事業の一環として、本社群と首都高速をはさんで隣接する敷地に計画されたオフィスビルと独身寮。金融機関がテナントとして入居するオフィスはBCP対応として、設備システム保護のため基礎免震構造を採用、耐震グレードSを実現し、巨大地震を想定したレベル3地震動に対応する。また非常用発電機等、72時間の自立業務が継続可能なバックアップ設備を確保し、ディーリング業務にも対応する高機能オフィスとなっている。意匠的には、本社ビル群との調和を図るとともに、住居系地域における大規模オフィスのあり方に配慮。陰影により表情を変える彫りの深いランダムな開口は、都市的な均質さではなくヒューマンな多様性を意図し、また周辺の自然環境調査を実施して周囲に残る豊かなエコロジカルネットワークを強化する緑のビオトープを整備した。