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ポルタ神楽坂

東京都新宿区神楽坂

2011年3月

図版:ポルタ神楽坂のメインイメージ

ランドシャフトとしての建築

地元地権者と東京理科大学による共同再開発事業。坂という微地形の制約の上に描かれた生活文化を映す広い意味の景観=ランドシャフトこそが神楽坂という街の魅力である。商・住・学・遊の営みが共存するこの街の構成を建築に引用した。低層部は狭い間口で通りに接する店舗に住宅を載せる商家の伝統的な型を引き継いだ。スケール感の異なる表裏の街区をかつて通り抜けの路地がつないでいた。この機能と記憶を留めるように建築内部に貫通通路を再現。1階では、この通路からさらに続く路地が内部へと人々を誘う。光壁が垂直に走る吹抜は地下1階との一体感を高め、空間の変化を楽しむ階段は2階へと人々を誘う仕掛けである。高層部は大学機能に充て、神楽坂通りの景観コードに高さを揃えた北側斜め屋根から自然光を取り込み、明るく開放的な学びの空間を実現した。

延床面積:6,584m2
階数:地下1階・地上7階
受賞:2013年日本建築学会作品選集
  • 図版:ポルタ神楽坂
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