グローバルコミュニケーションの
拠点として

大阪近郊に位置する世界的な建機メーカー小松製作所の開発センターであり、全世界の拠点、部門を超えて一体となる研究環境が求められた。「見える化」を推進する企業のアイデンティティに呼応した合理的で開放的な空間の表現を追及し、また新しいワークプレイスの提案を行った。ワークプレイスは柱をなくし、シンプルでニュートラルな空間として室内の自由度を確保するとともに、カスケード状の吹抜けにより階をまたぐ視線の通り、自然採光・自然換気に寄与している。ファサードは構法と機能を一致させた工場製作コンクリートフレームとした。工場正門より広がる緑と水景、そこに配されたリジッドなファサードという構成のアプローチは、街に開かれた良質の空間となることを意図している。