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溶接会館

東京都千代田区神田佐久間町

2012年3月

図版:溶接会館のメインイメージ

溶接の重要性を伝える

日本溶接協会は、溶接に関する研究、教育等をミッションとする社団法人であり、溶接会館はその本拠である。計画に当たっては、溶接技術を必要不可欠としながらも通常は仕上げ等に覆われて見えない鋼構造を可視化して、溶接技術の総合センターとしてのアイデンティティを表現することとした。
制震構造とし、地震時のエネルギーをハニカムダンパに吸収させるとともに、主体鉄骨を合理化している。この制震機構が鋼構造表現の中心となる。
正面ファサードのために開発した「制震外壁」は、外装材のH形鋼が地震時にロッキングする際、上部を連結するダンパがエネルギーを吸収する。一方、内部でも制震装置が随所に効果的に表現されている。
制振装置に加え、主体鉄骨も要所で表現し、さらにアートワークやサインに至るまで溶接を駆使し、全体で溶接の重要性を想起させる空間を形成した。

延床面積:2,585m2
階数:地上10階
主要技術:制震外壁、HDS(ハニカムダンパシステム)、全面床吹出し空調
受賞:第46回SDA賞、第14回日本免震構造協会賞、2015年日本建築学会作品選集
  • 図版:溶接会館
  • 図版:溶接会館
  • 図版:溶接会館
  • 図版:溶接会館
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