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八海山雪室

新潟県南魚沼市長森

2013年5月

図版:八海山雪室のメインイメージ

四季の彩りを楽しむ

霊峰・八海山を望む里山に、千トンの雪を貯蔵して日本酒を雪中熟成する八海山雪室は立地する。日本海を渡った湿った空気が越後三山により降雪をもたらし、真冬には3mを超す積雪を記録する。雪に閉ざされた長い冬の後、カタクリの花が咲く遅い春の訪れを迎え、厳しい夏と、それに続く秋は山々が見事に紅葉する四季の彩り豊かなエリアである。必要な機能を満たす建築のボリュームは思いのほか巨大で、斜面を利用して半分を地下に埋め、さらには勾配屋根を利用した機能の再配置を行なうことにより、自然の中にひっそりと溶け込んだ佇まいをめざした。一方、五感を通して四季折々の風景を感じとれるように、また豊かな自然を効果的に縁取って室内に取り込むように、雪国に伝統的な「雁木」をコンクリートとスチールという現代的な素材で再現した。

延床面積:1,797m2
階数:地上2階
主要技術:防熱
受賞:第6回JABMEE環境設備優秀賞 環境技術優秀賞、平成25年日本建築士会連合会賞、
JCD賞2014、第48回SDA賞、DSA空間デザイン賞2014、インテリアプランニングアワード2014、
第13回環境・設備デザイン賞、第24回AACA賞、2015年日本建築学会作品選奨、
2014年パッシブデザイン賞
  • 図版:八海山雪室
  • 図版:八海山雪室
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