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早稲田大学
戸山キャンパス 33号館

東京都新宿区戸山

第一期2013年2月、第二期2014年7月

図版:早稲田大学戸山キャンパス 33号館のメインイメージ

歴史に育まれたキャンパス空間の継承

村野藤吾が母校に遺した旧33号館の跡地に建つ。正門からスロープを上り31号館のピロティをくぐり抜けて辿り着く中庭と、その先へ誘う既存キャンパスの空間構成を継承して新棟を配置した。教育研究施設の多様なニーズやフレキシビリティ、建築のロングライフ化に応えつつ複雑な建替プロセスの中で一貫して建築の合理性を追求し、意匠と機能を高密度に統合した。1、2階は明るく開放的な動線が中庭の自由な動きと呼応してコミュニケーションを誘発している。上層部では低階高と優れた居住性の両立を図った。旧33号館のデザインスピリットを細部まで受け継ぐとともに、長谷川路可や辻晋堂といった芸術家たちが旧33号館と一体に創り込んだ芸術作品を再構成することで、その文化的価値の継承に加え、次なる創意創造の契機となることも希求している。

延床面積:13,407m2
階数:地上16階・地下1階 写真:石黒写真研究所
  • 図版:早稲田大学戸山キャンパス 33号館
  • 図版:早稲田大学戸山キャンパス 33号館
  • 図版:早稲田大学戸山キャンパス 33号館
  • 図版:早稲田大学戸山キャンパス 33号館
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