フォード・インド第2工場
インド グジャラート州サナンド
2014年6月
インドの伝統的空間、光と風を取り入れた最新鋭工場
西インド、グジャラート州アーメダバードには、ヒンズー階段井戸やジャイナ寺院、ル・コルビュジエ、ルイス・カーンの近代建築等、建築遺産が多く存在する。その近郊に位置するフォード自動車のインド第2の生産拠点である。186ヘクタールの平坦な敷地に、42万m2の自動車とエンジンの組立工場、およびテストトラックを配している。各ショップ(工場)は、事務棟・食堂棟・中庭を結ぶ奥行き感を持った強い軸線を中心にレイアウトされ、従業員はそこから最短距離でそれぞれのショップへアプローチできる計画となっている。気温40度を超すこの地では、室内の熱負荷低減を目的に、事務棟は陰影の強いファサードとしている。従業員を迎え入れるように配置された事務棟を抜けると、目の前には組立中の車体が中空のコンベアーに載って流れているのを目にすることができる。
延床面積:423,514m2
階数:地上1階(一部3階) 写真:Pradeep Makhijani & Associates
階数:地上1階(一部3階) 写真:Pradeep Makhijani & Associates