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御園座タワー

愛知県名古屋市

2018年1月

図版:御園座タワーのメインイメージ

伝統を受け継ぎ、都心生活を楽しむ

1896年開業以来、名古屋の演劇文化を担ってきた御園座の建替え計画。低層部に約1300席の劇場と店舗、5階-40階に304戸の住宅を計画する大規模複合建築である。賑わいの街づくりを目指し、御園座の伝統と文化を継承しつつ、多目的劇場へと生まれ変わりを計画した。旧御園座の「なまこ壁、朱、杢」の意匠を受け継ぐ、光格子・朱色の大階段・白木デザインは、伝統と賑わいをつなぐ重要な役割をはたす。住宅は都心居住の魅力に加え、伝統美と上品さを融合し、華やかで品格のある住空間で次世代のすまい文化を先取りする。災害時の帰宅困難者待機機能、公開空地や屋上庭園、雨水流出抑制などの周辺環境に配慮し地域との結びつきを高める。市民に愛され、多くの人々が暮らし、都心生活を楽しむことで、名古屋の街が一層活性化する拠点となる。

延床面積:56,113m2
階数:地上40階・地下1階
主要技術:制震構造、SI・FP住宅
受賞:第50回(2018年)中部建築賞 一般部門入賞 写真:エスエス、川澄・小林研二写真事務所
  • 図版:御園座タワー
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