ミキモト銀座本店
東京都中央区
2017年4月
原点へのオマージュ
ミキモトは、1899年の店舗開設以来、銀座の街と共に歩み、その文化・歴史を培い、自らの店舗のあり方も進化させてきた。新本店のファサードは伊勢志摩の穏やかな海面をモチーフとし、時として陽光に煌めく形姿は、多様性を拡大し続ける銀座景観の中で、穏やかに移ろう時間や季節を感じさせてくれる。ここでは、38,000枚のガラスピースを高さ60mのファサード全面に紡ぎあげるという、前例のない表現に挑んでいる。多くの技術検証や実験を重ねながら、ガラスピースと支持金物は職人の手作業により製作された。職人が丹精を込め完成したファサードは、一つずつ丹念に製作するジュエリーのようであり、ミキモトのクラフトマンシップを体現するファサードとなった。路面のアーバンショーウィンドウと称する大開口は、街区と店舗の一体感を醸しだす、新たなプレゼンテーションの舞台である。
延床面積:4,689.74m2
階数:地上12階・地下2階
共同設計者:内藤廣建築設計事務所(外装デザイン)
主要技術:付加制震構造
受賞:2019日本建築学会作品選集 写真:ナカサ&パートナーズ、吉田写真事務所
階数:地上12階・地下2階
共同設計者:内藤廣建築設計事務所(外装デザイン)
主要技術:付加制震構造
受賞:2019日本建築学会作品選集 写真:ナカサ&パートナーズ、吉田写真事務所