次世代に継承される学校改修

2021年に創立100周年を迎える記念事業として校舎を一新する「居ながら」改修である。カフェテリア、自習室、マルチスペースなどの新設や、電子黒板・タブレット端末学習対応などICT化の導入、更に、バリアフリー対応エレベータ、多目的トイレ整備など、次世代につながる付加価値を計画に盛り込んだ。また耐震補強も同時に行い、Is値≧0.7を確保して震災時の安心と安全を高め、設備更新も電灯（LED化）、空調機器などの器具のみに留まらず、受変電・幹線や受水槽・給排水配管などライフラインも更新して設備信頼性の向上と長寿命化を図った。外観は、いぶし瓦を想起させる色彩のタイルで学園の歴史を積層表現し、重厚感と水平・垂直で構成される線の繊細さを織り交ぜて表現することで古都鎌倉との調和を保ち、性能・意匠ともに次の100年に向けた第一歩となる校舎へと生まれ変わった。