まち、ひと、エネルギーの未来を展望する本社ビル

札幌市内に分散する拠点を集約し、機能的、効率的な業務体制を構築するために企画された総合エネルギーサービス事業を展開する企業の本社ビル。ファサードの低層部は街並みとつながる大開口とし、高層部にかけて開口率を徐々に下げ、内部の活動が外に滲みだして活力や賑わいをもたらすとともに、雪国の風景との調和が図られている。オフィスはコミュニケーション活性化のために「エンガワ」付きワークプレイスや内部階段などが整えられている。また制震構造や免震床の採用により供給防災機能が強化されている。地下には自立分散型の大規模ガスエンジンのCGSが整備され、ビル内の電熱供給のほか北海道全体の電力事業の自社電源として、また排熱が都心部の熱供給に活用され、都市の低炭素化とレジリエンス向上が企図されている。