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Tamabi Olive Dorm
多摩美オリーブ館

東京都町田市

2020年11月

図版:Tamabi Olive Dorm 多摩美オリーブ館のメインイメージ

多面鏡の織りなす光

「光」は刻々と変化しながら心地よくそそぎ込む
キャンパスに隣接した大学直営の学生寮。外観は2つの円弧が向かい合う緩やかなRを描く佇まいをしており上空から見ると「木の葉」のかたちをしている。キャンパスから続くアンジュレーションと一体となった風・光という自然のめぐみをかたちにする事をコンセプトとした中庭型の建物。敷地にそよぐ風が互いの棟の間から中庭に抜けるよう建物を配置。
外から室内へと繋がるRC大壁への朝陽はエントランスホール奥深くまで延びる。エントランスを入ると吹抜のホールが寮生を迎え、ピロティの先には森が臨まれる。ダイニングへと続く家具は、ベンチ・テーブル・展示台へとアンジュレーションに沿って繋がる。
寮室はAIR(※)を含む全190室から構成され、ベッド・デスク・UB・WCを完備。デスクは学生が畳む事が可能に、ベッドは「制作時は就寝の場でなく作業台として利用していた」という卒業生の声から限られた空間を有効に使える設えとした美大生が思索の場に応じて空間をフレキシビリティに使える工夫を施した。

※AIR:アーティスト・イン・レジデンス

延床面積:6,574m2
階数:地上5階
共同設計者: 田淵諭/多摩美術大学(設計)・多摩美術大学キャンパス設計室(監修) 写真:石黒写真研究所
  • 図版:Tamabi Olive Dorm 多摩美オリーブ館
  • 図版:Tamabi Olive Dorm 多摩美オリーブ館
  • 図版:Tamabi Olive Dorm 多摩美オリーブ館
  • 図版:Tamabi Olive Dorm 多摩美オリーブ館
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