KIビルからThe GEARへ

シンガポール・チャンギ国際空港近くに建設された鹿島のアジア統括事業拠点である。先進的技術を研究・開発するラボをもち、シンガポールを舞台にオープンイノベーションを推進するとともに、オフィスを含めた建物全体をリビングラボとし、開発成果の客観的検証、フィードバックにより進化し続けるスマートウェルネスオフィスをめざした。5～6階の吹き抜けの半外部ABW空間は、心地よい自然風が吹き、グリーンデバイスを用いたバイオフィリックデザインの実験場でもある。
鹿島建築設計本部の入居するKIビルは1989年の竣工当時、オフィス環境の新世代と言われ、そのアトリウムは我々を魅了し続けている。The GEARが、サスティナブルな建築の実現に向けての「次の挑戦へ」と導く羅針盤でありたい。