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リーダーインタビュー
「これからの海外事業」

将来にわたり持続的に海外で収益を確保するには、既存事業の深耕・拡大と同時に、新しい市場の開拓が必須です。現地企業のM&Aや連携・協業などにより各地域で厚みを増すプラットフォームを基に、さらなる飛躍を目指す鹿島の「これからの海外事業」をご紹介します。各拠点のリーダーたちに、新たな市場の開拓に向けた意気込み、すでにスタートした施策、これから手掛けていく新たな取り組み・サービスなどについて語ってもらいました。

KAJIMA U.S.A.

KAJIMA USAが目指すのは、
現地で特色ある事業を展開する
優良企業が、
私たちの仲間になりたいと願う
ユニークな事業グループです。

取締役社長

梅原 基弘 Motohiro Umehara

写真:取締役社長 梅原 基弘

カジマ・ユー・エス・エー(KUSA)固有の取り組みについて
教えてください。

ご存知の通り建設、不動産事業は地域に根差したビジネスです。地域の文化や習慣を尊ばなければ事業の成功は難しく、現地の幹部人材が重要です。KUSAは、各地域・事業において成功している事業会社を傘下に招くことで成長を遂げ、建設・不動産事業の両分野にまたがる事業会社の集合体となりました。現地経営陣主導による各事業会社を[Autonomy:独立性の尊重][Alignment:協力の促進][Accountability:責任の明確化]に基づき統括することで、単なる事業会社の集まりではない、グループとしてもユニークな競争力を発揮できるよう努めています。

具体的な成長の方向性は何ですか?

KUSAがグループ全体として成長していくには、既存の個別事業を堅実に成長させていくこと、グループ内の優良事業会社が互いに協働することで創造される付加価値を顕在化させること、そして新たな事業領域・分野を開拓していくことが重要です。特に二番目については、建設・不動産事業会社間の協業はもちろんのこと、開発事業会社間においても、それぞれの特徴・強みを組み合わせることによってプロジェクトにおける収益機会の拡大を図れますし、建設事業会社間の技術開発の共同・共有化などへの取り組みは生産性の改善、ひいてはコスト競争力の向上につながるものと期待しています。

KAJIMA OVERSEAS ASIA

東南アジア8カ国での、
50年以上に及ぶ
信頼と実績が
現地社会に受け入れられ、
アジアを代表する
ゼネラル・コントラクターとして
認知されたと確信しています。

取締役社長

杉本 弘治 Koji Sugimoto

写真:取締役社長 杉本 弘治

シンガポール特有の取り組みは
ありますか?

東南アジア8カ国で強固な競争力を獲得するため、2013年に技術研究所シンガポールオフィスを開設し、2014年にはエンジニアリング事業本部も拠点をシンガポールに展開しました。長年、同地で事業を展開する開発・土木・インテリア各部門などと合わせて、全9部門で鹿島の総合力を発揮しています。その好例をお話ししましょう。2019年4月より、カジマ・オーバーシーズ・アジア(KOA)の営業社員を技術研究所と兼務にし、先端技術を営業がお客様にアピールする取り組みを開始しました。営業社員もお客様も、新たな技術を取り込もうとする意識が高いので、これからの展開が楽しみです。

新たな事業推進で注意することは
何ですか?

今後、地元企業と連携していけば、より地域密着型のビジネスモデルを構築でき、高付加価値サービスを提供できると考えます。ただ、現地の建設会社に対しすぐにM&Aを実行して事業拡大するには不確実な要素を含む場合があり、慎重に進めないといけません。よって、まずはJVでの活動で互いを知るところから始め、すでにベトナム・マレーシアなどで実績を上げています。

KAJIMA DEVELOPMENT
PTE. LTD.

海外では、自分たちのやり方を
一方的に押し付けるのではなく、
各国の異なる
文化・習慣を理解し、
それぞれのニーズに対応する
柔軟性と適応力が必要です。

取締役社長

大石 修一 Shuichi Oishi

写真:取締役社長 大石 修一

アジアでの開発事業リスクを
どう捉えますか?

国ごとに市場の成熟度が異なるアジアでは、案件ごとに全くタイプの異なるリスクが存在します。これを的確に認識し、展開地域と事業分野(オフィス・住宅・ホテル・モール等々)のポートフォリオの分散によりリスクの最小化を図ることが大切です。とはいえ、発展途上のアジアの市場は、ある意味でリスクがあるのは当たり前で、だからこそ収益性が高いのも事実です。リスクを回避することばかりを考えるのではなく、リスクの内容を十分に理解した上で、積極的にリスクを取りに行く姿勢も大切ではないでしょうか。

プロジェクト進行での留意点は
何ですか?

開発事業は、自分たちで作りこめる自由度が高いだけに請負的な手法とは大きく異なります。自由なだけに創造性を要求され、自主性に対する責任が伴います。プロジェクトを具現化していくときに、面白い・楽しいと感じると同時に、独りよがりに陥らず、第三者の目で客観的に見つめる姿勢、情熱を持ちながらも冷めた目で忍耐強く進めることが大切だと思います。また、単なる投資家の立場ではなく、汗をかくデベロッパーとして事業構築を図っていきます。今後は、事業推進部隊を持たない機関投資家を開発フェーズからパートナーとし、より大型の開発プロジェクトを仕込んでいきたいと思います。

KAJIMA EUROPE

海外では「契約」がすべてだと
思われがちですが、
そのベースには
常にお国柄・お人柄があり、
そこから生まれる信頼関係が
何よりも重要です。

取締役社長

一木 浩人 Hiroto Ichiki

写真:取締役社長 一木 浩人

事業面での新たな動きはありますか?

これまでカジマ・ヨーロッパ(KE)の開発部門では、英国でのPFI事業・バリューアッド型投資事業、中欧での流通倉庫開発事業を中心に事業を展開してきました。私は米国勤務時代に賃貸住宅に携わったので、学生寮を含む住宅系ビジネス開発もKEに加えたいと思っていたところ、KE傘下のグループ会社社長が、ポーランドにおいて学生寮に大きなビジネスチャンスがあるのを見つけてきました。早速、私も現地に飛び、学生寮の開発運営会社であるStudent Depot(ステューデントデポ)社の幹部と会い、企業文化が合いそうだったこともあり直ちに一緒にやろう、となりました。

即断即決ですね。
その後の進捗を教えてください。

2019年5月、同社を買収しました。当時、同社が管理・運営する学生寮は建設中も含め6物件、計1,500室程度でしたが、まだ黎明期にあるポーランドでは既にマーケットリーダーでした。全土で100万人以上の大学生・大学院生がいるのに、近代的な個室の学生寮は5,000室くらいしかなかったのです。共産圏時代の古い公団住宅をルームシェアしている学生たちのために、早く快適な住環境を整備したい、との思いです。同社ポーランド人幹部と築いた信頼関係に基づき、着実に業容を拡大しています。

※ 写真はKEが南仏で手掛けたゴルフ場を中心とするリゾート、Les Domaines de Saint Endréol Golf & Spa Resortにて撮影しました。

KAJIMA AUSTRALIA

カジマ・オーストラリアは、
地域に根差したローカル企業です。
現地のニーズを踏まえた
提案力の強化に注力し、
サービスの質の向上に着実に
取り組みます。

取締役社長

伊佐野 建 Tatsuru Isano

写真:取締役社長 伊佐野 建

カジマ・オーストラリア(KA)の特徴はどのような点ですか?

KA全体として目指すイメージは、信用力と実力があると同時に、若くて成長力も備える企業グループです。豪・NZ事業は、これまでのアイコン社、コクラム社の買収、その後の両社事業の合併を通じ、高品質で全方位的なサービスを提供できる土台が整い、将来に向けて一層の飛躍が期待できます。
海外で事業展開するコクラム中国は製薬会社の生産・研究施設を対象としたコンストラクション・マネジメント(CM)業務、シナリオはテーマパーク等の特殊内外装の設計・製作・施工業務とそれぞれ得意分野は異なりますが、ともにアジアや米国市場で高品質なプレミアム・サービス・プロバイダーとして評価していただいています。

各事業の将来展望を教えてください。

豪・NZの建設部門は既に現地大手の一角を占める会社に育ちつつありますが、引き続き現地のニーズを踏まえた提案力の強化に注力し、サービスの質の向上に着実に取り組みます。また、新規案件の拡充を進める豪開発部門との連携を強化し、より安定的な事業基盤の構築を図りたいと考えています。
海外事業は、成長傾向にあるニッチマーケットを対象とするのが大きな特長です。前述の2社とも、保有技術の一層の深耕・進化に取り組み、ユニークで専門性の高いサービスに磨きをかけたいと思います。

中鹿營造股份有限公司

およそ120年の歴史を誇る台湾では
「鹿島・中鹿ブランド」
浸透しています。
このブランド価値を高め、
絶えず新しいことに
チャレンジしていきます。

董事長

小俣 悌二 Teiji Omata

写真:董事長 小俣 悌二

競争力を高める取り組みを
教えてください。

競争力があってお客様の満足する建物を作るため、2019年4月より中鹿本社に[生産システム改革推進室]を立ち上げました。その具体的な取り組みとして、[施工図グループ:BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)を基に設備や構造を調整し、施工図に落とし込む][計画グループ:どんな工程・施工計画が適切か、現場所長と連携して着工までに計画を立案する][工務グループ:現場所長と連携し大きなパッケージの発注は先に終わらせ、現場所長は工事の安全・品質・工程管理に専念する]を設けました。現場所長も慣れるまでは大変でしょうが、新しいことをやってみよう、と賛同してくれています。

それに続く、さらなる施策は
ありますか?

日本の鹿島本社では、入社6年目の若いエンジニアのうち、1〜2割ほどを5年間、世界の各拠点に赴任させます。私は、台湾に赴任した若手社員には[施工図グループ][計画グループ][工務グループ]で学んでもらい、中鹿のものづくりの考え方、つまり[中鹿スタンダード]を理解してもらってから、現場への配属を考えています。一方で、中鹿でも新卒のローカル社員にこれら3グループをローテーションで経験させると、日本人社員とローカル社員がうまく噛み合い、能力UPにつながり、活力にあふれた会社になるのでは、と期待しています。

鹿島建設(中国)有限公司

私たちのビジョンは、未来を創造し、
技術で中国社会に貢献する。
そして、医薬分野など特定分野で
No.1ブランドを目指すことです。

董事長

大浦 康二 Koji Oura

写真:董事長 西川 毅

巨大市場で目指す方向性を
教えてください。

私たちの事業は、日本国内のみならず世界中でのこれまでのあゆみの中で築き上げた信用・信頼をもとに、まだ形のない建物や空間、未来図をお客様に買っていただくビジネスです。中国で事業計画を考えておられるお客様に対して、まずは高度な技術や計画が必要とされる分野で確実にお客様のニーズにお応えし、信頼を重ねていくことが大切です。中国では経済発展に伴い、完成した建物の品質は勿論のこと現場運営面での要求も高くなりつつあります。今後外資に開放される分野も視野に入れて、きめ細やかな工事管理、高品質な建物を確実に提供し続けることが将来の事業拡大の礎になると考えています。

具体策はありますか?

難易度の高い建物になればなるほど、「何を生産するのか、お客様の期待は何か」をよく理解し、それに適した設計と施工をして、高品質なものを作らねばなりません。例えば医薬の分野ではカジマ・オーストラリア(KA)グループのコクラム中国が医薬品製造施設に特化しています。鹿島グループにはそのような専門性の高い組織が豊富にあるので、それらと協業して、お客様の期待のさらに上を目指していきたいと思います。

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