社長メッセージ
平素は格別のご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
世界経済は、各国におけるインフレや金融政策の影響等により、安定性を欠く状況が続いております。国内建設市場につきましては、堅調な公共投資と民間設備投資の増加により、強い需要が続いておりますが、需要増に伴う建設コストの上昇や時間外労働上限規制の遵守を含めた働き方改革などには、引き続き、適切な対応が必要と考えております。
こうした中、鹿島グループは、2023年度を最終年度とする「中期経営計画」に基づく施策を着実に進め、国内建設事業の生産能力増強や競争力向上とともに、グループ全体の収益力強化に取り組んでまいりました。
その成果として、計画期間中の全ての年度において目標を上回る業績を達成し、4年連続の増配と6年連続の自己株式取得により、株主の皆さまへの還元を拡充することができました。また、カーボンニュートラルやサプライチェーンを含めた人的資本強化に向けた施策、成長投資の推進などにより、さらなる成長に資する経営基盤を着実に整備することができたと考えております。
今年度、鹿島グループの目指す「ありたい姿」を定め、それを実現するための「鹿島グループ中期経営計画(2024~2026)」を策定しました。この計画に基づき、中核事業のさらなる強化とともに、技術立社として、新たな価値創出に挑戦し、事業活動を通じた社会や顧客への貢献と持続的な成長の実現を目指してまいります。
今後とも何とぞご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。