川辺に開く交流空間

本社ビルである「汐留メディアタワー」と連携して利用し、新時代を担う人材の育成、全国各地の加盟・契約社や海外通信社との交流拠点をめざして計画された施設である。「簡素・堅牢・機能的」という本社ビルのコンセプトを踏襲し、安全性と信頼性の高い学びの場を実現するとともに、災害時の本社バックアップ施設としても機能する。
立地する大川端リバーシティ21の恵まれた都市環境を建物の内部機能や動線と関連づけ、1階には報道写真をアートとして展示する「ニュースアートサロン」を設けて川辺につながるパブリックスペースを構成し、2階は中庭を囲むように研修機能を配置して、都市の喧噪から離れ、光や風、水辺の風景を感じる静謐な交流空間を提供するようにした。3、4階の宿泊室は隅田川に面し、全室から都心の見事な景観を味わえるようにしている。